貧血

今日は、トレーナー活動中におそらく貧血の症状で倒れた選手がいたので、
少し貧血についてお話しようと思います。

よく「貧血」という言葉は聞くかと思いますが、
血液中の赤血球やヘモグロビンの量が減り、酸素を身体に供給できなくなった状態の
総称を指します。
急に立ち上がったりした際に、一時的に脳への酸素供給量が減ってめまいがするものを
貧血と言っている人もいますが、あれは起立性低血圧と呼ばれるもので、
貧血と言っていいかというと、違うと思います。貧血がなくてもなる人はいます。

貧血の症状は、
軽いものだと 疲労感、倦怠感、軽運動での動悸、息切れ、
ひどくなってくると 頭痛、めまい、けいれん、胸部痛
などが挙げられます。

貧血には原因によりいくつか種類があります。
栄養不足のもので言うと
 鉄欠乏性貧血  鉄不足 最も多いそうです。
 巨赤芽球性貧血 ビタミンB12・葉酸の不足
赤血球の破壊(病気や過度なランニング等)により陥る
 溶血性貧血
血液が作れない病気
 再生不良性貧血
 腎不全
 関節リウマチ
  など
で貧血の症状がでます。

今回の選手は、検査はしていないのでどのタイプなのかは
確定していませんが、
頭痛と吐き気がした後に平衡感覚を失って、視界が暗くなって倒れる
という症状が出ました。幸いにも、近くにいた選手がすぐに気づいて
支えてくれたため、頭などどこかをぶつけるといった二次的なケガもなく
大事には至りませんでした。

しばらく横にして落ち着いてからは症状も落ち着き、
水分を摂らせた後、自室に戻って行きました。

2年前にも同様の症状で倒れたり、入院した、という既往を持っており、
トレーナー活動をする上では既往の確認が重要、と改めて感じた出来事でした。
この経緯があるのに本人はどのタイプか把握していなかったので、
近日中に病院受診してもらう予定です。

タイプによって、治療方法や出る症状も異なるので、
疑わしい症状がある場合は病院受診することをお勧めします。
※当院は「整骨院」で適応症例ではないので
 「病院・クリニック」の内科等、適切な医療機関にかかってください。

参照:https://doctorsfile.jp/medication/413/