骨折

こんにちは、森廣です。
先日、選手の1人が骨折をしたので、少し骨折について触れたいと思います。

折れると、痛いのはもちろん、腫れたり、力が入らなかったりします。
ヒビじゃない場合、関節がない部位がズレるので変形したり、
骨折端同士が当たってギシギシいう感触があったり、
現場では、折れてないかを判断する時にはこの辺も判断材料にします。
今回の症例ではベースランニング中に足を捻ったんですが、
よくある足関節捻挫で痛める足首の部分だけでなく、足部の外側の出っ張った部分(第五中足骨基部)
に押さえたら痛みが出たんですね。捻挫ほどじゃないですが、たまに見かける骨折する部位なので、
整形外科で診てもらい、やはり折れていた、というパターンでした。

さて、話は変わりますが、折れてる場合、人はショックを起こす事もあります。
一般的に言われる「気持ち的なショック」のことではなく、
全身の血流の循環に異常が起こり発生する症状のことです。
顔面・くちびるが青白くなったり、
手足が冷たくなったり、震えたり、気持ち悪くなったり…
そういう場合は、足を高くして天井を向いて寝転がって保温した方がいいです。
ちなみに、今回のケースで起こった訳では無いですが、この辺は注意が必要なところです。
あと、骨って硬いですよね。多少はしなりもあるんですが、その辺は割愛します。
話がどんどん脱線していくので…
骨は身体の中で、強さを維持するためにも、壊して、作って、を繰り返すことで
その強さを保とうとしています。
そのバランスが崩れると、骨密度が低下して簡単に折れやすい骨になります。
高齢者や妊婦の方などは骨折しやすくなるのはこれが原因です。
骨折した時、この「骨を作る能力」をより促す方法があるんですね。
骨って細胞でできていて、その材料が骨になるのを促すんですね。
正確には分化を促進するんですが、ややこしいのでここでは簡単に話を進めます。
で、それが「超音波」です。音よりも高い周波数の波、振動ですね!
「超音波」にも種類があるんですが、骨を作る作用を促す種類や強さ等も分かってきています。
折れた時は、ぜひそういう機器があるところで診てもらってください。
最後は追記で、超音波の設定がどんなものだと良いのかを載せておきます。
というのが、実は私、超音波骨折治療器を整形外科に販売する仕事をしていたんですね。
なので、お医者様に根拠のないものは売れないので、その辺の知識を勉強したんです。
今は施術する側に変わったので、その時の知識が活かされています。
なので、同業(整骨院やスポーツ現場で仕事をしていて、治療器がある等のケース)
の方が見て下さることもあるかもしれないので、その場合、参考にして頂ければと思います。
まず、連続波ではなくパルス波にしてください。
 DUTY幅 20% にすればOKです。
実施するのは1日1回です。
 12時間ごとに当てても治療促進効果はほとんどないと言われています。
①表層の骨折について
周波数 3MHz
出力 30mW/cm2 ※「mW」です。「W」じゃないので注意してください。
②深層の場合、工夫が必要です。超音波は軟部組織で吸収されるからです。
 方法① 周波数を1MHzに下げる 周波数を下げると軟部組織で吸収されにくくなります。
 方法② 出力を60mW/cm2に上げる 吸収されるの前提で、骨折部到達時に強さが残るよう高くする。
どちらが良いかははっきりと言われていませんが、どちらかでOKです。
超音波は直進するという特性があるので、きちんと骨折部位に当たるように
プローブの向きに気をつける事が重要と考えられています。
よかったら参考にしてみてください。